2014年09月11日
慢性鉄欠乏性貧血とピロリ菌
鉄欠乏性貧血。
特に思春期を迎えてからの女性に多くみられますね。
今回は私の実体験からのお話です。
私もご他聞にもれず?実は小学生の頃からこの貧血でした。
それでも元気に過ごしていたのですが、高校生になってから不調を感じるようになりました。
3年間寮生活だったので食事は他の子たちと全く同じ。
それなのに、高校2年になり段々体が重く感じるようになり、ついには2階の教室に行くのも階段の途中で動悸息切れがするようになりました。
副担任の看護の先生に相談して病院へ行くと、通常の約半分しかヘモグロビン値がありませんでした。
つまり、世間の人の半分の酸素生活をしていたワケです。
それ以後は、鉄剤を飲んで良くなって・・・息苦しさを感じるようになったら病院へ行き、検査・鉄剤の処方、を約30年繰り返してきました。
途中やはり内科医に勧められて婦人科受診したり(子宮筋腫疑い)、所見がなくても月経過多の疑いをかけられ「楽になりますよ」とピルを勧められる(結局飲みませんでした)。
そして運命の出会いが~!
ちょうど1年くらい前に夫と受けた検診で、ピロリ菌陽性の結果をもらいました。
除菌した方がいいよな~、でもメンドクサなかなか足が向かず。
今年の4月にやっと罹りつけの内科を受診。
胃カメラを受けて、尿素呼気試験をしてピロリ菌陽性確定。
除菌の運びとなりました。
同時に例の如く鉄欠乏性貧血も進んでいて、フェリチン(鉄の貯蔵量指針)は基準値を大幅に下回ってもう借金状態で鉄剤もスタート。
さて。
ピロリ菌(正式名はヘリコバクタ・ピロリ)っていえば十二指腸潰瘍が最もポピュラーな疾患ですが。
私の場合、過去に受けた胃カメラも、今回のものも「まあ、強いて言うなら胃炎・・・かな」くらいのきれいなモンでした。
放っておけば胃粘膜の変性から胃がんが発生する恐れがあるので、除菌に踏み切った次第です。
ピロリ菌って、ここ20年くらいでやっと認知されてきたんですよね。
顕著な潰瘍の所見がなくても保険を使って治療出来るようになったのもここ最近。
で、他にピロリ菌について、新たに分かったことってないんだろうか?
ふと疑問に思ってググってみました。
・・・なな、なんと!
ピロリ菌と関連を疑われる疾患って結構あるのね!
ヘリコバクタピロリと消化器疾患
このページには以下のような情報があります。
ピロリ菌と鉄欠乏性貧血って関連性があるんだ・・・
じゃあ、除菌すれば、もう貧血にならないかも?
という期待感を抱いて、内科のドクターへこの件を話しましたが、頭から否定されました。
・・・私も消化器外科にいた人間なので、まあ、新しい知識が受け容れられないタイプの方々は山ほど見てきましたので、「やっぱりね」と思いましたが^^;
大体が、ピロリ菌は経口感染で、昔は井戸水や親からの口移しが感染経路となっていたのではないかと言われています。
じゃあ、自分もそうだったのかも知れないなあと思い、もう少しググってみました。
鉄欠乏性貧血とヘリコバクタピロリ菌感染
ありましたよ~!
興味のある方は、臨床例が詳しく掲載されていますのでご一読ください。
今、鉄欠乏性貧血を繰り返しているお子さん、もしかしたらピロリ菌陽性かも知れませんよ?
長くなりました。
で、肝心の自分はどうなったかというと、丸々1週間アルコールを我慢してお薬を飲み、1ヵ月後の再検査で除菌が確認されました。
鉄剤は2ヶ月間処方され、開始時には3~4ヶ月服用が必要でしょうと言われましたが、2ヶ月目の処方の時、実は2週間くらいで服用をやめました。
そして、1ヶ月半ほど鉄剤抜きのまま、先週検査を受けたところ「今回はすごくいい結果でしたよ。もうお薬もいらないと思います」と、合格をもらいました^^
本当は出された分は飲まないといけませんよ・・・^^; ←説得力乏
また、定期的に胃カメラやら貧血のチェックは入れていく必要があるとは思いますが、今回の自分の体調の変化、データ改善からも、ピロリ菌と鉄欠乏性貧血は関連性があるんじゃないの?と実感したため、この記事を書く運びとなりました。
施術についても書きたいのですが、なかなか余裕がなく遅れています←駄目
みずぽっと整体セミナーin鹿児島
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特に思春期を迎えてからの女性に多くみられますね。
今回は私の実体験からのお話です。
私もご他聞にもれず?実は小学生の頃からこの貧血でした。
それでも元気に過ごしていたのですが、高校生になってから不調を感じるようになりました。
3年間寮生活だったので食事は他の子たちと全く同じ。
それなのに、高校2年になり段々体が重く感じるようになり、ついには2階の教室に行くのも階段の途中で動悸息切れがするようになりました。
副担任の看護の先生に相談して病院へ行くと、通常の約半分しかヘモグロビン値がありませんでした。
つまり、世間の人の半分の酸素生活をしていたワケです。
それ以後は、鉄剤を飲んで良くなって・・・息苦しさを感じるようになったら病院へ行き、検査・鉄剤の処方、を約30年繰り返してきました。
途中やはり内科医に勧められて婦人科受診したり(子宮筋腫疑い)、所見がなくても月経過多の疑いをかけられ「楽になりますよ」とピルを勧められる(結局飲みませんでした)。
そして運命の出会いが~!
ちょうど1年くらい前に夫と受けた検診で、ピロリ菌陽性の結果をもらいました。
除菌した方がいいよな~、でも
今年の4月にやっと罹りつけの内科を受診。
胃カメラを受けて、尿素呼気試験をしてピロリ菌陽性確定。
除菌の運びとなりました。
同時に例の如く鉄欠乏性貧血も進んでいて、フェリチン(鉄の貯蔵量指針)は基準値を大幅に下回ってもう借金状態で鉄剤もスタート。
さて。
ピロリ菌(正式名はヘリコバクタ・ピロリ)っていえば十二指腸潰瘍が最もポピュラーな疾患ですが。
私の場合、過去に受けた胃カメラも、今回のものも「まあ、強いて言うなら胃炎・・・かな」くらいのきれいなモンでした。
放っておけば胃粘膜の変性から胃がんが発生する恐れがあるので、除菌に踏み切った次第です。
ピロリ菌って、ここ20年くらいでやっと認知されてきたんですよね。
顕著な潰瘍の所見がなくても保険を使って治療出来るようになったのもここ最近。
で、他にピロリ菌について、新たに分かったことってないんだろうか?
ふと疑問に思ってググってみました。
・・・なな、なんと!
ピロリ菌と関連を疑われる疾患って結構あるのね!
ヘリコバクタピロリと消化器疾患
このページには以下のような情報があります。
H・ピロリ菌感染と関連が指摘されている疾患
2007年5月15日号 No.452
H.pylori(以下ピロリ菌)感染と上部消化管疾患との関連はかなり解明されてきました。
その一方で、近年消化管以外の多くの疾患との関連が話題になっています。
有効性が報告されている主な疾患について紹介しますが、いずれも適応外ですのでご注意ください。
{参考文献}薬事 2007.2~4
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* 鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血にピロリ菌除菌療法が有効と最初に報告されたのは1993年です。
ピロリ菌陽性者で陰性者よりも有意に血清フェリチンが低く、ピロリ菌が鉄代謝に影響を及ぼすことが示唆されています。
ピロリ菌による鉄欠乏性貧血の発症機序は、鉄がピロリ菌にとってもその成長に不可欠な栄養素であり、ピロリ菌がヒトラクトフェリン結合蛋白を筋外膜表面に発現し、これを介してヒトの胃粘膜表面に分布するラクトフェリンから鉄を取り込むと考えられています。
また、ピロリ菌感染によって胃内のアスコルビン酸の減少が起こり、そのために鉄の吸収が障害されている可能性も示唆されています。
* 関節リウマチ
上部腹部痛、嘔気、嘔吐や上腹部の胸焼けなどの消化不良の症状がある関節リウマチ患者の中、ピロリ菌感染患者で除菌療法が成功した症例では、ピロリ菌陽性患者とピロリ菌陰性患者で比較して赤血球沈降速度、CRP,フィブリノーゲン、朝のこわばり時間、疼痛、疼痛関節数、腫脹関節数、HAQ(身体機能評価スケール)が除菌前より除菌療法4ヵ月後有意に改善する結果が得られています。
*慢性蕁麻疹
ピロリ菌はインビトロで肥満細胞や白血球からのヒスタミン遊離を調節すること、また、ピロリ菌感染に対する免疫反応により遊離されるIL-1、TNF,IFNーγ、LTC4、PAFなどの炎症メディエーターが皮膚疾患の発病に役割を演じている可能性、ピロリ菌に対する特異的IgEの発現の可能性などが示唆されています。
* 肝性脳症
ピロリ菌の持つウレアーゼ活性は、通常のウレアーゼ陽性腸内細菌に比べ数倍から1,000倍近く高いと報告されています。ピロリ菌によるアンモニア産生は、非常に多く重要なアンモニア源になりうると考えられています。したがって、従来の腸でのアンモニア発生を抑制するような治療で肝性昏睡をコントロールしきれない場合は、胃を中心とした上部消化管からのピロリ菌を介するアンモニア発生を考慮し、除菌療法も有効な治療法と考えられています。
* 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
ピロリ菌抗体が血小板膜に存在する抗原に対して交叉耐性を起こし、血小板表面に結合する可能性、あるいはピロリ菌による局所での慢性炎症により、非特異的に免疫が活性化された結果、抗血小板抗体が産生される可能性が推察されています。
ピロリ菌と鉄欠乏性貧血って関連性があるんだ・・・
じゃあ、除菌すれば、もう貧血にならないかも?
という期待感を抱いて、内科のドクターへこの件を話しましたが、頭から否定されました。
・・・私も消化器外科にいた人間なので、まあ、新しい知識が受け容れられないタイプの方々は山ほど見てきましたので、「やっぱりね」と思いましたが^^;
大体が、ピロリ菌は経口感染で、昔は井戸水や親からの口移しが感染経路となっていたのではないかと言われています。
じゃあ、自分もそうだったのかも知れないなあと思い、もう少しググってみました。
鉄欠乏性貧血とヘリコバクタピロリ菌感染
ありましたよ~!
鉄欠乏性貧血は、「小児期ではH.pylori関連疾患として重要である。特に10歳以降の年長児の原因不明の鉄欠乏性貧血児の約60~70%がH.pylori感染があり、除菌成功した症例では貧血が治癒し再発を認めない。スポーツ貧血との合併で更に強い貧血をきたしたと思われる症例も多い。年少児の鉄欠乏性貧血におけるH.pylori感染率は高くない。」(小児感染症マニュアル2012 日本小児感染症学会 ヘリコバクター・ピロリの項)と言及されています。
興味のある方は、臨床例が詳しく掲載されていますのでご一読ください。
今、鉄欠乏性貧血を繰り返しているお子さん、もしかしたらピロリ菌陽性かも知れませんよ?
長くなりました。
で、肝心の自分はどうなったかというと、丸々1週間アルコールを我慢してお薬を飲み、1ヵ月後の再検査で除菌が確認されました。
鉄剤は2ヶ月間処方され、開始時には3~4ヶ月服用が必要でしょうと言われましたが、2ヶ月目の処方の時、実は2週間くらいで服用をやめました。
そして、1ヶ月半ほど鉄剤抜きのまま、先週検査を受けたところ「今回はすごくいい結果でしたよ。もうお薬もいらないと思います」と、合格をもらいました^^
本当は出された分は飲まないといけませんよ・・・^^; ←説得力乏
また、定期的に胃カメラやら貧血のチェックは入れていく必要があるとは思いますが、今回の自分の体調の変化、データ改善からも、ピロリ菌と鉄欠乏性貧血は関連性があるんじゃないの?と実感したため、この記事を書く運びとなりました。
施術についても書きたいのですが、なかなか余裕がなく遅れています←駄目
みずぽっと整体セミナーin鹿児島
開催がいよいよ来月となりました。
参加申し込みも増えてきているようです!
10月13日、ご一緒しませんか~?
Posted by ゆあん at 10:14│Comments(0)
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